2020年10月10日(土)、かなしみぽすとマインドフルネスワークショップ第一弾第二回を開催しました。
第一回のあとたくさんの質問が寄せられ、参加者の方々がとても真剣に取り組んでおられることが伝わってきました。第二回には皆様の思いを受けてのQ&Aやおススメアプリの紹介など、継続へのヒントがたくさんありましたね。
今回も担当講師のメッセージと音声(スライドあり)をお届けします。ワークショップ参加者の方はもちろん、今回参加ができなかった方もご活用くださると嬉しいです。皆様の瞑想継続のお役に立ちますように。
【木村直子さんからのメッセージ】 = 雑念について =
瞑想を始めた方から最もよく寄せられるコメントの一つは、「雑念に悩まされる」ということです。雑念さえ沸いてこなければもっと瞑想に集中できるのに、、、!と雑念を疎ましく感じるかも知れません。雑念とは、脳が思考している状態です。思考するのは脳の自然な働きの一つですので、これを止めることはなかなか出来ないものです。また、瞑想とは、実は思考を止めることが目的ではないのです。雑念を頭から追い払うことが出来ないなら、何のために瞑想するの?!と落胆しないでください!雑念がある状態を分かることは、実は既にマインドフルになっている証拠なのです。雑念が浮かんでは消え、また浮かんでは消え、、、気づいたら執着心と感情が入り乱れる、、、の繰り返しの状態をモンキーマインドと言います。お猿さんが木から木へ飛んでせわしない状態を指しています。瞑想を始めなければ、私達は実はそんな自分の状態にすら気づかずに思考に振り回され、せわしなく生活を続けているのです。雑念を追い払う為に仕事に没頭し、更に忙しく動き回っている方もいらっしゃるかも知れません。そんな中で「静止する」(=瞑想をする)のはとても勇気がいることなのです。雑念に支配されることはまさに苦悩(デュッカ)の一つです。まずは、そんな自分に少し優しい気持ちを持ってください。
瞑想中に呼吸と雑念を行ったり来たりしながらも、呼吸に意識を向け呼吸を感じることを繰り返しているうちに、雑念と少しずつ「距離」と言いましょうか、少し雑念以外の「何か」を感じられるようになる瞬間が増えてきます。心が落ち着いてくる感覚が徐々に味わえるようになってくると思います。でも、どんなに瞑想を何年も続けている「熟達者」でさえも、思考や雑念が完全に消えることはないのです。ただ、思考や雑念との付き合い方に幅が出てくるのです。失敗はマインドフルネス瞑想ではありえません。どうか安心してマインドフルネス瞑想にトライしてみてください。
音声&スライド
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